すみれの発芽

3月2日に種蒔きしてから約1ヶ月経って、サクラスミレ、シハイスミレ、ナガバノスミレサイシンが発芽してきました。発芽するまでは播いたタネが水分を吸収するため、播き床を乾かさないよう腰水(水を張った容器に鉢ごと浸して、底穴から吸水させる灌水方法)にして、霧吹きで表面に水やりをするようにしています。発芽後の腰水は根が呼吸するのに酸素不足になるため止めたほうが良いようです。これから次々と発芽してくると思いますが、なかには翌春、翌々春まで発芽しないものもあります。大切なタネは少なくとも翌春まで水やりを行います。

ナガバノスミレサイシン
ナガバノスミレサイシンの発芽

シハイスミレ
シハイスミレの発芽

ベランダのすみれ2014 その2

コスミレなども咲き始め、だんだんベランダが賑やかになってきました。ニオイスミレが満開となりベランダに出るとニオイスミレの匂いで一杯です。

コスミレ
コスミレ [ミヤマスミレ類]
育てやすいスミレです。

コスミレ(赤紫)
コスミレ(赤紫) [ミヤマスミレ類]
花色が赤みがかったものです。

シロバナコスミレ
シロバナコスミレ [ミヤマスミレ類]
純白花のコスミレです。

コボトケスミレ
コボトケスミレ [ミヤマスミレ類]
アカネスミレの純白花で、最初に見つけられた小仏峠の名にちなんでいます。

ナンザンスミレ
ナンザンスミレ [ミヤマスミレ類]
深く切れ込んだ葉をもつタイプ。ヒゴスミレの母種で日本では対馬にだけ分布しています。

キクバヒメスミレ
キクバヒメスミレ 交配種(ヒゴスミレ×ヒメスミレ)
キクバ系交配種で両親の特徴を引き継ぎ、切れ葉で小型のすみれで、花色は薄紫です。

モチヅキスミレ
モチヅキスミレ 交配種(スミレ×コスミレ)
スミレ系交配種で花色が紫の大輪です。

ミヨシスミレ
ミヨシスミレ 交配種(スミレ×ヒカゲスミレ)
スミレ系交配種

フイリシハイコスミレ
フイリシハイコスミレ 交配種(フイリシハイスミレ×コスミレ)
無切込系交配種

ヤクシマコスミレ
ヤクシマコスミレ 交配種(ヤクシマスミレ×コスミレ)
フェアリー系交配種。ヤクシマスミレやヤエヤマスミレの南西諸島原産の小型のすみれを片親とした交配種で育てやすく、花付きが良いものが多いようです。

サワラビスミレ
サワラビスミレ 交配種(スミレ×ニオイスミレ)
ニオイ系交配種。日本を代表するスミレと欧州を代表するニオイスミレとの交配種で、ニオイスミレの香りを伝えることを目的とした交配。葉はスミレ、花はニオイスミレの性質が強く出ているようです。

ニオイシハイスミレ
ニオイシハイスミレ 交配種(シハイスミレ×ニオイスミレ)
ニオイ系交配種。葉はシハイスミレ、花はニオイスミレの影響か大きめで美しい花色の小型のすみれです。

マダム・アーマディン・ページ
ニオイスミレ’マダム・アーマディン・ペイジ’

雑草について

「雑草という植物はない」とは昭和天皇の言葉だ。

「雑草のようにたくましく生きる」、踏まれても、抜かれても、刈られても逞しく生きる雑草に人々は強さを感じる。

それでは雑草とは何だろう。雑草は「望まれないところに生える植物である」と定義されている。人間に邪魔者扱いされたときに、その「植物」は「雑草」となる。食すことのできる春の七草、薬草となる多くの野草、美しい花を咲かせ和ませてくれる多くの野草も、それが目的でないとき雑草として扱われる。雑草を題材とするいくつかの本では、道端や人家、田畑やその周辺で見られる野草が取り上げられている。オオイヌノフグリ、スミレ、ハコベ、ヨモギ、オオバコ、ツユクサ、スベリヒユなどがその代表的なものだ。少なくともここでは野草と雑草の区別はない。

私が所属している環境NPOでは植生調査や野草園(その土地で自然に育っている野草が対象)を管理する班がある。野草園の草取りは私にはチンプンカンプンなのだが、その人達は何の迷いなく雑草を引っこ抜いていく。やはり野草と雑草は違うのだ。

少なくともすみれ愛好家にとってスミレが雑草でないことだけは間違いない。

タネツケバナ
固められた小石の間から生えてきたたくましいタネツケバナ

参考にした本
 雑草のはなし 田中修 中公新書
 道端植物園 大場秀章 平凡社新書
 身近な雑草のふしぎ 森昭彦 サイエンス・アイ新書
 身近な雑草のゆかいな生き方 稲垣栄洋 草思社

ベランダのすみれ2014 その1

わが家のベランダでも早咲きのニオイスミレを始め、すみれの開花が始まりました。ニオイスミレにはその名の通り強い芳香りがありますが、その匂いは人によって好き嫌いがあるかもしれません。ニオイスミレの仲間はヨーロッパのすみれですが、日本のすみれでもヒゴスミレ、エイザンスミレなどには芳香があります。

ジョセフィーヌ
ニオイスミレ’ジョセフィーヌ’
明るく鮮やかな赤紫色の花が好みです。

フェアオークス
ニオイスミレ’フェア・オークス’
ピンク色がかった淡い紫色の花です。名前が競馬を連想させます。

ニオイスミレ
ニオイスミレ
’オペラ’の種から育てましたが、オペラの花色は紅紫なのでオペラではないようです。

スミレひむれ
スミレ’ひむれ’ [ミヤマスミレ類]
フラワーショップ京王で2月に購入したものです。栄花園さんの今年の新作だそうです。エンジ色がかった紫色で変わった色合いです。
「スミレ」は学名「ビオラ・マンジェリカ」で日本を代表する濃い紫色の花を咲かせます。「すみれ」はすみれの仲間全体(スミレ科スミレ属の総称)を表し、これを使い分けています。因みにコスミレは学名「ビオラ・ジャポニカ」で唯一日本の名前がついています。

ヒメスミレ
ヒメスミレ [ミヤマスミレ類]
同じくフラワーショップ京王で購入したものです。
人家周辺に見られるスミレで、小型で青紫の小輪の花を咲かせます。
なぜかヒメスミレをうまく育てられないので購入してしまいました。

ノジスミレ
ノジスミレ [ミヤマスミレ類]
平地の人家周辺で見られ早咲きです。

イチキスミレ
イチキスミレ 交配種(スミレ×リュウキュウシロスミレ)
正月に一輪咲いてたもので、2回目の登場です。
スミレもリュウキュウシロスミレもまだ蕾もついていませんがこれは早咲きです。リュウキュウシロスミレは花梗が高くエナガスミレとも呼ばれますが、その性質を受け継いでいます。

参考にした本
 [すみれを楽しむ] 田淵誠也 栃の葉書房

アオイスミレ

多摩丘陵にアオイスミレが開花しました。アオイスミレは最も早咲きのスミレの一つです。ニオイスミレの仲間ですが香りがないものがほとんどです。タチツボスミレも日当たりのよいところではポツポツと咲き始めています。これから本格的なすみれの季節がやってきます。

アオイスミレ1
アオイスミレ 都立桜ヶ丘公園・多摩市

アオイスミレ2
アオイスミレ 都立桜ヶ丘公園・多摩市

アオイスミレ3
アオイスミレ 都立桜ヶ丘公園・多摩市

タチツボスミレ
タチツボスミレ 都立桜ヶ丘公園・多摩市
葉脈沿いに赤斑が入っています。

啓蟄の頃

啓蟄とは、陽気に誘われ、土の中の虫が動き出す頃のことだそうです。土の中の虫のことはわかりませんが、我が家のすみれ達は日に日に新芽を伸ばしてくれているようです。4月1日からすみれ展が始まりますが、それに合わせて花が咲いてくれればいいのですが・・・

ナズナ
ナズナ 黒川谷戸・川崎市

ヒメオドリコソウ
ヒメオドリコソウ 黒川谷戸・川崎市

ホトケノザ
ホトケノザ 黒川谷戸・川崎市

コハコベ
コハコベ 黒川谷戸・川崎市

アマナ
ハナニラ 堀之内・八王子市

タチツボスミレ
タチツボスミレ 長池公園・八王子市

ヘビイチゴ
ミツバツチグリ 奈良ばい谷戸・町田市

カタクリ
カタクリ 多摩市
もうすぐ花が開きそうです

フクジュソウ
フクジュソウ(植栽) 多摩グリーンライブセンター

ミスミソウ
ミスミソウ(植栽) 多摩グリーンライブセンター

アサギマダラ

 アサギマダラの名前に出合ったのは福岡伸一のエッセー「アサギマダラの謎」だったと思う。『かつて昆虫少年だった福岡ハカセが多摩川沿いの道でアサギマダラを見つけて、マーキングがあるかどうか確かめてみようと近づいたら、花に止まった蝶はアサギマダラではなくアカボシゴマダラチョウだった。沖縄や奄美大島にいるはずの蝶がなぜこんなところにいるのだろう。』という内容だ。

 アサギマダラは長い距離を旅する渡り鳥ならぬ渡り蝶で、春に台湾や沖縄、南西諸島で生まれて本州まで北上してくる。また、北上個体は6月前後に本州で産卵し、成長した後、秋にこんどは沖縄や南西諸島に向けて南下の旅をする。本州から小笠原諸島に旅した例も見つかっている。南下の際に、交尾を終えれば、途中の食卓となるキジョウランに卵を産みながら移動する。秋に産卵されるとその年のうちに孵化し、幼虫の形態で越冬する。高尾山のキジョウランでも幼虫を見つけることができるそうだ。

 なぜそんなことが解るかというと、全国の愛好家たちのアサギマダラのマーキング運動による。アサギマダラを網で優しく捕獲し、翅の裏にフェルトペンで捕獲場所、日付、捕獲者を記入し再び放つ。別の地点で再捕獲すると記されたデータをすぐにネット経由で報告する。移動ルートや距離、移動にかかった日数が解るのだ。なかには2000キロも旅するものもあるという。

 多摩川沿いの道を歩いているとアサギマダラがひらひら飛んできて、これは高尾山で越冬したものだろうか、喜界島から北上してきたのだろうか、それとも蔵王山や福島のグランデコスキー場辺りから南下してきたのかなと考えるだけでも楽しいのではないか。

005アサギマダラ
多摩動物園の昆虫館で飼育されているアサギマダラ
アサギマダラが蜜を吸っているのは好物のヨツバヒヨドリ、フジバカマなどのキク科フジバカマ属の花のようだ。

参考にした本
 [ルリボシカミキリの青] 福岡伸一 文春文庫
 [謎の蝶アサギマダラはなぜ海を渡るのか?] 栗田昌裕 PHP研究所

雨水の頃

春間近の小野路を散策しました。2月に降った2度の大雪もわずかに残るばかり。オオイヌノフグリなどの早咲きの野草が咲きだしました。ちらほらと咲き始めた気の早いタチツボスミレも見つけることができました。

008カントウタンポポ
カントウタンポポ

022フキノトウ
フキノトウ

025タチツボスミレ
タチツボスミレ

030タネツケバナ
ミチタネツケバナ

032ナノハナ
ナノハナ

034ドングリ
ドングリの殻から新芽が出ています

すみれの種播き

3月2日、すみれの種48品種を播きました。種はすみれサークルで配布されたものと昨年自家採種したもの、すみれ仲間からいただいたものを冷蔵庫で密閉保存したものです。発芽率のよくないニオイスミレやタチツボスミレなどの仲間23品種についてはジベレリン処理を施しました。来年の春、花を咲かせてくれるのはどれほどあるのか、春夏秋冬の様子を観察し日記にしてみたいと思います。

051すみれの種播き
種播き後の鉢。手前は新芽が動き出したすみれ達。

今年播いた種

 ミヤマスミレ類
スミレ(2品種)、ホコバスミレ、アリアケスミレ、ヒメスミレ、アカネスミレ、ノジスミレ、ヒナスミレ、ゲンジスミレ、サクラスミレ、チシオスミレ、マルバスミレ、ヒゴスミレ(3品種)、エイザンスミレ、ナンザンスミレ、ベニバナナンザンスミレ、ミヤマスミレ、フイリミヤマスミレ、フイリヒメミヤマスミレ、シハイスミレ(2品種)、フイリフモトスミレ、タカオスミレ、アソヒカゲスミレ、ナルカスミレ、サキガケスミレケイジョウスミレマツバスミレ
 スミレサイシン類
アケボノスミレ、ナガバノスミレサイシン
 タチツボスミレ類
サクラタチツボスミレ、シチトウスミレ、コタチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、エゾノタチツボスミレ、シエヘアナペルシシフォーリア
 
アオイスミレ類
アオイスミレ
 ニオイスミレ類
チャールズ・ウィリアム・グローブズツアースルフレアアルバ・アルバ
 交配種
スワスミレ、ミスズスミレ(4倍体)
 *青字は外国種
プロフィール

豆太郎

Author:豆太郎
性別:男性
都道府県:東京
自己紹介:
 多摩丘陵をきままに散策しています。すみれに魅せられて自分でも栽培しています。

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