ベランダのすみれ2016 その3

交配種
自然交雑したすみれを見出すことはすみれ散策の楽しみでもありますが、人工的に交配し、選別された美しく育てやすいすみれを育てる楽しみもあります。交配種は自然界で見出された組み合わせを参考にしたものの他、分布や開花時期が異なるため自然界ではありえない組み合わせもあります。また、両親の種が異なるため、基本的に子供は作られず、株分けや根伏せなどにより増やします。

    ヘイリンジスミレ(薄紫細弁)
    ヘイリンジスミレ(スミレ×ヒメスミレ)
    最初に発見された埼玉県の平林寺の名前にちなんでいる。染色体数はスミレ(2n=48)、ヒメスミレ(2n=48)

    ミヨシスミレ(薄桃葉黒)
    ミヨシスミレ(ヒカゲスミレ×スミレ)
    葉の表面に黒褐色が入っているため、片親はハグロスミレ(ヒカゲスミレ)と思われる。染色体数がスミレ(2n=48)、ヒカゲスミレ(2n=24)のため、スミレの形質が強く出ている。

    フイリエナガミヤマスミレ
    フイリエナガミヤマスミレ(フイリミヤマスミレ×リュウキュウシロスミレ)
    フィリミヤマスミレ(2n=24)、リュウキュウシロスミレ(2n=72)のためリュウキュウシロスミレの特徴を強く引き継ぎ、花梗が高くなる。

    カスガスミレ(うす紫)
    カスガスミレ(ツクシスミレ×スミレ)
    無茎種のスミレ(2n=48)と有茎種のツクシスミレ(2n=26)の組み合わせ。小型の花をたくさん付ける。ツクシスミレはほふく茎が横に広がるが、スミレの形質を受け継いでいるため姿は良い。

    サツマスミレ
    サツマスミレ(ヤマツクシスミレ×ニョイスミレ)
    有茎種同士の交配でほふく茎が横に広がる。ニョイスミレ(2n=24)

    スズキスミレ(薄紫小型)
    スズキスミレ(スミレ×ヒゴスミレ(ナンザンスミレ))
    昭和初期に横浜の鈴木吉五郎氏により園芸目的に交配された組み合わせで、品種名は氏の名前にちなむ。自然界でも稀に見出されているとされる。ヒゴスミレ(2n=24)

    キクバイシガキスミレ
    キクバイシガキスミレ(ヒゴスミレ(ナンザンスミレ)×イシガキスミレ)
    今年初めて見る花だが、イシガキスミレ(2n=22)とキクバ系スミレ(2n=24)の中間的な葉の形をしていて面白い。

    ミスズスミレ’雪千鳥’
    ミスズスミレ’雪千鳥’ (ミミズ系交配種)
    ミスズ系交配種は、スミレとヤクシマスミレ(2n=22)やヤエヤマスミレ(2n=22)の南西諸島原産の小型のすみれを親とした交配種。大輪丸弁の白花だが花弁の裏には紫色が入る。葉に切れ込みが入るためキクバ系の遺伝子が入っているのではないかと思われる。

    フイリシハイコスミレ
    フイリシハイコスミレ(コスミレ×フイリシハイスミレ)
    花立ちが良く毎年よく咲きます。コスミレ(2n=48)、フイリシハイスミレ(2n=24)

    フイリゲンジシロコスミレ
    フイリゲンジシロコスミレ(シロコスミレ×フイリゲンジスミレ)
    シロコスミレ(2n=48)は朝鮮半島南部、中国(遼寧省)に分布、フイリゲンジスミレ(2n=24)は朝鮮半島、中国東北部、ロシア極東地方に分布。外国産同士の交配です。

    ニオイシハイスミレ
    ニオイシハイスミレ(シハイスミレ×ニオイスミレ)
    シハイスミレ(2n=24)とヨーロッパを代表するニオイスミレ(2n=20)の組み合わせによる交配種です。

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こんにちは

スミレを上手にお育てですね。交配種となるとチンプンカンプンです。とても勉強になります。

多摩NTの住人様

コメントありがとうございます。
すみれを育てるようになってから6年目になり、鉢の数は増えましたが失敗も多いです。交配種はすみれの会で実験的な組み合わせのものも含めて色々と手に入れることができるので、育てて楽しんでいます。
プロフィール

豆太郎

Author:豆太郎
性別:男性
都道府県:東京
自己紹介:
 多摩丘陵をきままに散策しています。すみれに魅せられて自分でも栽培しています。

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