雑草について

「雑草という植物はない」とは昭和天皇の言葉だ。

「雑草のようにたくましく生きる」、踏まれても、抜かれても、刈られても逞しく生きる雑草に人々は強さを感じる。

それでは雑草とは何だろう。雑草は「望まれないところに生える植物である」と定義されている。人間に邪魔者扱いされたときに、その「植物」は「雑草」となる。食すことのできる春の七草、薬草となる多くの野草、美しい花を咲かせ和ませてくれる多くの野草も、それが目的でないとき雑草として扱われる。雑草を題材とするいくつかの本では、道端や人家、田畑やその周辺で見られる野草が取り上げられている。オオイヌノフグリ、スミレ、ハコベ、ヨモギ、オオバコ、ツユクサ、スベリヒユなどがその代表的なものだ。少なくともここでは野草と雑草の区別はない。

私が所属している環境NPOでは植生調査や野草園(その土地で自然に育っている野草が対象)を管理する班がある。野草園の草取りは私にはチンプンカンプンなのだが、その人達は何の迷いなく雑草を引っこ抜いていく。やはり野草と雑草は違うのだ。

少なくともすみれ愛好家にとってスミレが雑草でないことだけは間違いない。

タネツケバナ
固められた小石の間から生えてきたたくましいタネツケバナ

参考にした本
 雑草のはなし 田中修 中公新書
 道端植物園 大場秀章 平凡社新書
 身近な雑草のふしぎ 森昭彦 サイエンス・アイ新書
 身近な雑草のゆかいな生き方 稲垣栄洋 草思社

プロフィール

豆太郎

Author:豆太郎
性別:男性
都道府県:東京
自己紹介:
 多摩丘陵をきままに散策しています。すみれに魅せられて自分でも栽培しています。

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